麺 棒

 今常用している麺棒です。一番上のは60センチで、500グラム以下の時に使っています。500グラム以下だと殆どこれ1本で足りてしまいます。
 2番目のは延し棒で、ハードメープルです。堅くて重さがあって、使いやすいです。
 下の2本は100センチの巻き棒で、米ヒバです。全て自作の麺棒です。手入れには豆乳を使用しています。
 上のハードメープルの麺棒の拡大写真です。
500グラム以下位の蕎麦を打つ為のセットを作りました。
延し棒 55センチ
巻き棒 65センチです。
やはり少量打ち用の延し板(60×70)に乗せて見ました。
尺二の包丁と比べると短いのが良く分かります。
延し棒はハードメープルで、巻き棒は米ヒバです。
 一番下を除いて、今は殆ど使っていない麺棒です。
 上の2本はヒバの集成材で、長い巻き棒が欲しかった時にホームセンターで丸棒を見つけて買い、110センチにして手入れをしたものです。
 中間の2本は木曽檜で作った物です。木目が詰まっていてきれいなのですが、柔らかくてすぐに凹みます。水で治るのですが、煩わしい事もあり、ハードメープルがあるので使わなくなりました。
 一番下は現役のうどん用の細い麺棒です。蕎麦仲間が作ってくれたもので、力が加わり易くて重宝しています。

  以前使っていた麺棒です。下の2本はラミンの33ミリ径の丸棒で、初めて蕎麦を打とうと思った時に、とりあえずホームセンターで買って来たものです。重くて滑りが悪く、すぐに一番上の朴の木を1300円で買って、ラミンは巻き棒にして1年くらい使いました。
 その後いい麺棒が欲しくなって、2番目のヒバのを買いました。6000円でした。ヒバを延し棒、朴、ラミンを巻き棒にしていましたが、どうもラミンの使い心地が悪く、折りからネットで自作麺棒の事を知り、3番目の桧の麺棒を作りました。四方柾の目の真っ直ぐに通った角材を探して、10軒のホームセンターを巡り、やっと気に入った木でした。でも原因が分からないままに、傷がついていて手入れをする気をなくしていたのですが、下記の様になんとか直しました。
 4番目の60cmの麺棒は、東急ハンズで削りっぱなしという状態で950円で売っていたのですが、割合木目が真っ直ぐだったので、衝動買いしました。少量を打つ時に使おうと思っていましたが、知人に上げてしまいました。

 他所で打つ時に麺棒を机の上に置いたままだと、転がったりして邪魔になる事があります。それで麺棒を置いておく台を作りました。
 大きさは、45o×120o×30oです。窪んだ所の両端のRは直径30oで、幅は90oです。
 直径30oの麺棒が3本、丁度収まります。3本くっついていると取りにくそうですが、問題なく取ることが出来ます。
 傷にならないように角は全て丸くしてあります。材質は楠ですので、虫が好かないという事にならないといいのですが。(笑)

 麺棒を置いた所です。最初に使う延し棒を、一番手前に置いておくと作業がしやすくなります。
 真ん中に置いた棒は端を持ち上げて取ると、簡単に取れます。
 衛生的にもいいと思います。箸置きだと言う人もいます。

  材料が楠だったので、密閉した道具箱の中に入れておくと、樟脳の匂いが充満してたまりません。
 虫除けにはいいのですが、他の道具に匂いが移ってもいけないので、カシュー塗料で塗装しました。
 ついでに底面に滑り止めのシートを貼り付けました。



 上に書いたように、以前自作した桧の麺棒に気が付かない内に傷が出来ていました。どこかに当って凹んだものならお湯を掛けておけば回復するのですが、この傷はえぐれて木材が欠けているので自然には治りません。そこで、埋木をして直す事にしました。
麺棒の太さは30oです。
中心の傷は長さ8ミリ幅1.8o位ですが、表面の繊維が横に剥がれているので、そこまで直します。

そのままの形では当て木を合わせられないので、綺麗に整形しました。

同じ桧の2ミリ厚の板があったのでそれを使う事にしました。
下の方が穴に入れて使う部分です。
作業がしづらいので、手で持って操作出来るように大きいまま下だけ削ります。

板を埋め込んだ所です。接着剤は木工ボンドを使いました。
木工ボンドは水に長く使っていると剥がれ易くなりますが、短い時間ならなんともありません。
少し頭が出る様にカットして、これからナイフ、やすり、サンドペーパーで表面を合せて行きます。

完成した写真です。
長辺は良かったのですが、短辺に接着剤の線が見えます。少し短かったのか、収縮したのか分かりませんが、ちょっと残念でした。もう少し長く切って、テーパーを付ければ良かったのでしょうか。
次回はもっと上手く行くと思いますが、そもそもこんな傷を作らない様にしなくては。